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2011年02月04日

スムーズに通るいい方~高山明子

「私が」という言葉は、あまり使わない方がいいようです。

このあたり、日本語は主語・目的語が曖昧なので、しごく便利です。

「今こういうご意見が出ましたが、たとえばこういうことはいかがでしょうか(こういう考え方もあるのではないでしょうか)」このようないい方ですと、全然きつく響かないですね。

「……でしょうか?」のクエスチョン・マークも、ひとつのポイント。

これをつけると自分の意見を押しつけず、相手に判断をゆだねる話し方になります。

オフィシャルな場では、この"~"で終わるセンテンスを使いこなしたいもの。

「私」を用いるにしても、「私は違うと思います」でなく「私はちょっと違った考えを持っているのですけれども」というだけで、印象が一変します。

不思議ですね、ソフトになるのです。

オブラートに包もうと包むまいと、いっていることは同じ。

それならば相手のプライドを傷つけず、スムーズに通るいい方を選ぶ方がずっと賢明だと思いませんか?

男性、女性に限らず、うまく主張している人ほど言葉の使い方がうまいもの。

相手は傷つくどころか「そうだ、そうだ」と喜んでその人の意見を受け入れます。

これは全体の状況を把握すること、相手の立場を思いやること、自分の置かれた立場を最大限に生かすこととも深い関わりがあるのです。

高山明子
  


Posted by 高山明子 at 02:07コミュニケーション術高山明子
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プロフィール
高山明子
私のアメリカ人の友人に、とても言葉の選び方がたくみな女性がいます。

彼女は自分が意見を述べたい時は「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど」という。

そして結局は、彼女のペースで運んで行く。

この言葉に感心して、最近は私もよく使っているのです。

言葉をうまく使うというのは、表面的な使い方のことではありません。

「赤か白か」ではなく、赤にもいろいろあるし、またピンクもあるといったことを知りつつ、意見を調整していくだけの能力、人の意見に耳を貸す度量をぜひ持ちたいものですね。